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​ごあいさつ

 第12回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会東北支部学術集会を2025年6月28日(土)に青葉山公園仙臺緑彩館交流体験ホールで「シームレスな呼吸ケア・リハビリテーションの再考~地域連携を考える~」をテーマとして開催させていただきます。

 近年、我が国は急速な高齢化が進み、2025年には団塊の世代が75歳を迎える後期高齢者社会へと突入します。総務省の統計によると、日本の後期高齢者の割合は年々増加しており、2025年には人口の約15%を占めると予測されています。高齢化に伴い、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎など、呼吸器疾患を抱える患者が増加傾向にあります。さらに、これらの呼吸器疾患は心疾患や糖尿病など他の慢性疾患と重複し、複数の障害を有する患者も少なくありません。本学術集会が開催される宮城県においても、日本の高齢化の傾向を反映し、後期高齢者人口が急速に増加し、全国平均を上回っています。このような状況下において、地域連携の重要性がますます高まっています。特に重複障害を有する患者は単一の医療機関で完結する治療ではなく、地域全体での連携が不可欠です。地域医療機関、介護施設、訪問看護、リハビリテーション施設など、多様な医療・介護サービスが一丸となって支援する体制が求められています。複数の疾患を同時に抱える患者に対しては、それぞれの疾患に対する専門的な知識に加え、各疾患間の相互作用を考慮したシームレスな呼吸ケア・リハビリテーションが不可欠であると考えます。本学術集会では、多職種での地域連携を強化し、呼吸器疾患患者に対するシームレスな呼吸ケア・リハビリテーションの実現を目指し、皆様の知識とスキル向上に貢献するとともに、地域における幅広い呼吸器疾患患者のQOL向上の一助となれば幸いです。多くの皆様方のご協力を得ながら準備を整えております。青葉が薫る仙台の地で皆様の参加を心よりお待ちしております。

 

​ 第12回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

東北支部学術集会​

  会長 澤邉泰

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